土の城 基本用語

図解 戦国の城がいちばんよくわかる本

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大河ドラマ『真田丸』戦国軍事考証の著者が指南する「土の城」初の入門書。写真イラスト満載、ビギナーにわかり易く、城好きにもなるほどの一冊。
●著者 西股総生 ●イラスト みかめゆきよみ

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馬出(うまだし)

虎口の前に、土塁や堀でつくったカバー。馬出をつくると敵が攻めこみにくくなるし、城から打って出る時にも便利だ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P86 )

切岸(きりぎし)

斜面をけずり落としてつくった人工のガケ。見た目は地味だが、敵を寄せつけないので、土の城の超基本アイテムだ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P54 )

曲輪(くるわ)

堀や土塁・切岸で囲んでつくった、城内の区画。城を守る単位になる区画なので、中に人が住んでいるとはかぎらない。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P62 )

虎口(こぐち)

曲輪の出入り口のこと。敵が攻撃を集中してくるので、簡単に攻め破られないよう、工夫したいところだ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P78 )

主郭(しゅかく)

城の中で中心になる曲輪で、近世城郭の本丸にあたる場所。ここが敵の手に落ちると、落城になってしまう。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P62)

井楼櫓(せいろうやぐら)

丸太や材木を井桁状に組んでつくった櫓。盆踊りの会場に立っているものと同じだが、あり合わせの材料で簡単につくれるので、見張り用に重宝する。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P62)

竪堀(たてぼり)

山腹に縦方向に掘った堀。竪堀をうまくつくると、山腹を回りこもうとする敵をジャマできるぞ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P46)

土橋(どばし)

堀を掘るとき、一部だけ残せば橋になる。材料費はタダで、安定もよいから、戦国の城では大活躍だ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P90)

土塁(どるい)

敵を防ぐためにつくった土手。城兵が上に乗って戦ったり、城内に矢玉が飛びこむのを防ぐ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P62)

縄張り図(なわばりず)

縄張りとは、城全体の平面プラン。現地踏査によって、それを図に描き起こしたものが縄張り図。城の間取り図みたいなものだね。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P16, P182)

堀切(ほりきり)

尾根をスパッと断ち切る堀。尾根づたいに攻めてくる敵を足止めできるから、山城では基本アイテムだ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P46)

枡形虎口(ますがたこぐち)

誘い込んだ敵を一網打尽にできる、えげつない虎口。戦国時代の東国では大流行。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P62)

薬研堀(やげんぼり)

断面がV字形になった堀。落ちると身動きが取れなくなるから、小さな土木量で効果は絶大だ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P62)

横矢掛り(よこやがかり)

土塁や曲輪の縁を折り曲げると、少ない数の弓や鉄炮でも、攻め寄せてくる敵を狙い撃ちにできる。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P94)

横堀(よこぼり)

曲輪を、ぐるっと巻くように掘った堀。平城や丘城では必須アイテムだ。

『戦国の城がいちばんよくわかる本』 …P86)